「やる気」の正体②

では、「やる気」という言葉で一括りにされているものの正体について考えてみよう。

 

勉強の効果を得るためには(試験前の一夜漬けなどを除き)一定期間継続する必要がある。

つまり勉強を始める段階、そしてそれを続ける段階という、2つの段階が存在している。

そしてそのそれぞれの段階で求められるものは「やる気」という言葉で一括りにされているものの、実際には異なる能力が求められていることに注意したい。

 

勉強をスタートする段階で必要になるのは、(恐らくこれが広辞苑に書かれている意味に近い)「モチベーション」である。

モチベーションというと良い意味で使われがちだが、物事に取り組む「動機」というものには素晴らしいものもあれば、他人に言えたものではないようなものである場合もある。

定期テストで赤点をとらない、〇点をとったらゲームを買ってもらえる、などもれっきとしたモチベーションなのだ。

 

とにかく、何かしら理由があれば人は物事を始めることはできる。それがやりたくないものだとしても。

 

 

しかし、多くの場合、問題は続ける段階である。

 

「やる気がない」と叱られている大多数の生徒たちも「やらないとまずい」「本当はやったほうがいい」くらいの感覚は大なり小なり持ち合わせており、何かしら(例えば定期テストなど)を契機に勉強を始めることはできる。

が、大抵の場合、それを継続することができないのである。

 

何故か。それは端的に言えば、自分に「甘い」せいに他ならない。

 

本当は勉強をしなければならないのに、誘惑に負けてスマホでYouTubeを見てしまった。

7時に起きて図書館に行って勉強しようと思っていたのに、昼まで寝てしまって結局行かなかった。

部活で疲れていたから宿題をやらずに寝てしまった。

 

などはよく生徒から聞く話だ。彼らも勉強しようという意志、つまり所謂「やる気」自体を持ち合わせていないわけではないが、自分に甘くて勉強を続けることができないでいるのだ。

 

学生時代、新しいノートを使い始めて数ページは字が綺麗だったのに、気が付くといつも通り雑に書いていた、或いは途中からは書いてすらいなかった…なんてことは経験がないだろうか?

あれも間違いなく、自分に「甘い」ことが原因である。

 

勉強を続けるために必要なのは、つまりこの「甘さ」を排除して「やり抜く力」である。

 

物事を新しく始めることと、それを継続することに求められるエネルギーは全くの別物である。

まずはそのことをしっかり理解しなければならない。

 

 

続く…

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