お子さんを「テストの点が取れる(だけの)バカ」にしないために

まずは、お子さんに関する質問です。

■友だちとの会話が「ヤバい」と「マジ」だけで成立している。実は親子の会話も同様だ。
例:「あそこのパフェヤバくない?種類もヤバい!」「マジヤバイよね」
訳:「あそこのパフェ美味しいよね。種類もたくさんあるし!」「本当最高だよね」■Youtuberの成功例を根拠もなく妄信している。彼らが遊んで生活していると思いこみ、自分もなりたい、またはなれると言ったことがある■聞かれたことに対し、的外れなことを延々と述べる
例:「今日は何時に帰るの?」「授業は4時間だけど、放課後は係の仕事があって、終わったら友だちとサッカーやるよ」

■「テストの調子はどう?」「学校はどうだった?」など、話しかけても「微妙」「普通」と単語で会話する

■「なぜ」「どうして」「どのように」という質問には、考えもせず「わからない」と答えることが多い

■計算はできるが文章題は苦手である

■計算や漢字といった単純なものでも何度も同じミスを繰り返す

■思いついたことを片っ端から発言する、または聞いてくる

■読書感想文や作文の宿題に苦戦している。出来上がった文章は支離滅裂だ。

■テストは記号のところだけを答え、記述はほぼ白紙だ

■自主的な本読みの習慣が全くない。新聞なんて触れようともしない

■言われたことしかしない。自分からは何もしようとしない

当てはまったのが

0~1個 日頃から「思考力」が鍛えられているように思われます。ただし、「思考力」の向上も低下も今後の取り組みによって変化することを忘れないでください
2~4個 いかにして「楽をするか」「考えずにすむか」を実行に移すのも時間の問題です。どんどん「思考力」は低下していくでしょう
5個以上 現段階では「思考力」はほぼついていないと思われます。考える姿勢を身に着けるには、先延ばしにした分だけ相当の労力と時間がかかります。ほとんどの場合その時間と労力をかけられないため、思考力がないまま生きていくことになるでしょう。

 

次はお父さん・お母さんに質問です!

上で当てはまったことについて、少なからず何とかしたいと思っていますか?

思っている⇒このままお読みください。解決策があるかもしれません
思っていない⇒世間話のネタに是非お読みください


 

新中学3年生以降が受験することになっている大学入試制度改革が2020年から行われようとしています。知識量を競う一発勝負型の試験から、思考力・判断力・表現力を測る試験へ移行するのです。なぜ、このような改革が必要になったのでしょうか。

原因は、文科省や教育の専門家たちが警鐘を鳴らすほど子供たちの思考力・読解力が危機的状況であることにあります。

 

「思考力がある、ないって、どうやって判断できるの?」

 

そう思われた方は、試にお子さんに作文をさせてみてください。言葉を正しく用いて文章を組み立てられているでしょうか。説得力、表現力はどうか、語彙は豊かか、ユーモアがあるか、論理的思考力に基づいているか・・・それらが作文により現れてしまいます。

つまり作文からは、単に国語力だけでなく、その子の頭の良さが見えてしまうといっても過言ではありません。

作文に限らず「読解力、思考力」がなければ参考書や教科書を使っての自力学習が不可能となります。思考力を育たなくした要因でもある従来の学習方法による改善は不可能ですし、残念ながら自然に身につくというものではありません

 

じゃあどうやったら思考力って身につくの?」

 

ここまでお読みくださり、そう思ってくだされば大変うれしく思います。

 

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これらを通じて「思考力」「読解力」「文章力」などが身に付きます。大切なのは、粘り強さと、自分の意見を様々な言葉で論理的に伝えられる技術を身に着けさせる環境をつくることです。

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長々とお読みいただきありがとうございました。
読んでくださった皆様に、是非しっていただきたいことを最後に載せておきます。
お時間は無駄にしませんのであと少し、お付き合いください

 

本来のあるべき教育

学力テストの点数や、IQテストで測ることができるスキルは認知能力と呼ぶことに対し、勤勉性や意欲、忍耐力や思いやりといった数値化が難しいスキルを非認知能力と呼びます。この非認知能力こそが社会的・経済的な成功をささえているという見方が、世界の教育学においてクローズアップされているのです。何らかの活動を長時間かけてやり抜くことは、それ自体に忍耐力が求められ、将来のやり抜く力を育むとしています。

これまでの多くの塾の授業は、短時間で正解にたどり着くことが評価され、学力テストで数値化して測ることができるスキルに重点を置いていました。しかし、今後は先例のない課題に取り組み、自ら解決するスキルが求められるようになっていきます。それは一朝一夕で身につくものではありません。だからこそ、非認知能力を伸ばす必要があるのです。

目先の結果のみに目を向けて、類似問題を繰り返し、同じ問題にしか通用しない学習を行うことより、回り道をしても、結果が出ずとも、諦めず、試行錯誤を繰り返して、自分で前に進む力をつけさせることが本来の教育なのではないでしょうか。

ここではまだお伝えしたいことの10分の1にもなりません。

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