同じ問題を解くことには果たしてどれくらいの意味があるのかを今一度考えてみませんか?②

前回はこちら

 

「解き直し」の意味と目的

まず、同じ問題を「解き直し」することの意味、目的から考えてみましょう。

 

定期テストや模試の目的は、日々の学習の成果や合格可能性を測るだけのものではなく、自分の理解度や苦手とするものと向き合うためのものでもあります。

 

試験後に、間違えた問題や解法がわからなかった問題を、ただ解答を見て「わかったつもり」で終わらせてしまうと、自分の課題となっている部分をそのまま放置してしまう結果になりかねません。

 

では何故、類題を出題するのではなく、同じ問題を解くことが必要なのでしょうか。

 

 

「解き直し」 VS 類題演習

実は「解き直し」と類題演習は、似て非なるものであるということに気付いていない生徒(或いは世の中の先生方)が多いようです。

 

「解き直し」の目的は正しい解き方のプロセス(思考過程)を辿ることに意味があります。

そしてその過程で、どこで何故間違えたのかを探ることが目的となるため、一度解いた(そして間違えた)問題で行うことが重要になります。

 

一方で、類題演習は理解した内容の定着が目的なので、同じ問題を解いても十分な効果は得られません。

 

この両者は目的も意味も全く異なるため、どちらかを行えば良いのではなく、その時々でどちらの学習方法が必要なのかをよく判断した上で適切なものを行わねばならないのです。

 

③に続く…

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