同じ問題を解くことには果たしてどれくらいの意味があるのかを今一度考えてみませんか?③

前回はこちら

 

効果的に「解き直し」を行うためにはどのように行えば良いのか

前回お伝えしたように、「解き直し」の目的はどこで、何故間違えたのかを理解し、正しいプロセス(思考過程)を辿れるようになることです。

 

問題が解けなかった原因には、(特にテストなどでは)時間が足りなかったなど、十分な思考を伴った上で設問に取り組めなかった可能性があります。

また単語などの知識が不足していたせいで解けないといったケースもあり得るでしょう。

 

そのため、まずは知識を確認し、時間制限などが無い状態でもう一度自力で解く。

その状態でどこまで正しく考えることが出来るのか、それを確認する必要があります。

 

また、「解き直し」を行うタイミングも重要です。

解けなかったことに対する感情がしっかり残りつつも、記憶は薄れかけていくタイミングで行わなければならないからです。

 

「解き直し」の効果が十分に発揮されるためには、やり方や時期を考えて行わなければならないのです。

 

生徒たちが行う「解き直し」の実情

しかし、学校などで与えられる「解き直し」の課題は、全く効果的であるように思えません。

ひどいものではテスト解説を授業で行い、間違えている問題に対して「もう一度解いて来なさい」という指示のみが与えられているようです。

 

そして「解き直し」の意味、目的も教わっていない多くの生徒は、解説などを眺めながら正解を再現しようとします。

つまり、解答を再現する(=課題を終わらせる)という「結果」にフォーカスして「解き直し」を行っているのです。

 

これでは「解き直し」の効果は発揮されないどころか、ただの時間の無駄、自己満足でしかありません。

 

④に続く…

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