同じ問題を解くことには果たしてどれくらいの意味があるのかを今一度考えてみませんか?④

前回はこちら

 

ところで、適切な指導の下であれば「解き直し」は常に効果的なのでしょうか。

ここからは、同じ問題を解くことの効果をパターン別に確認していきましょう。

 

科目別の効果

 

数学(算数)・理科(物理分野・化学分野)

これらの科目はただ答えを出せば良いのではなく、その解答に至るためのプロセスを正しく考えることに意味があります。

その部分を重視した上で解き直しを行うことが出来れば、かなり解き直しが効果的になってくると言える科目です。

ただし、レベルが低い問題(易しい計算問題など)に関しては、プロセスの理解ではなく、ただの「やり方の暗記」になってしまう可能性があります。

リアライズでは復習ノートの作り方を指示しており、実際にかなりの効果をあげています。

 

 

英語・国語

話の流れを漠然と覚えてしまう可能性が高い英語や国語は、ストーリーの理解によって解いてしまうということが有り得ます。

こうした科目に対しては、生徒自身がかなり意識的にプロセスへ意識を向けていなければ有効には働かないでしょう。

生徒自身の精神年齢がかなり高くなければ、解き直しは有効に働かない科目と言えます。

 

 

社会・理科(生物分野)

暗記がメインになるこれらの科目は、解き直しが有効とは言い難い科目です。

同じ問題を何度も解いていても、問題とその答えをただ丸暗記してしまう可能性が非常に高い科目だからです。

「一問一答」と言われるタイプの問題集を活用している生徒は世の中に多数いますが、A→Bという答えを出せても、B→Aは出せない生徒がたくさんいます。

この理由がまさしく、答えを暗記しているだけになってしまったからなのです。

 

⑤に続く…

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