同じ問題を解くことには果たしてどれくらいの意味があるのかを今一度考えてみませんか?⑦

前回はこちら

 

「解き直し」を有効な学習方法にするために求められることとは?

 

「解き直し」が有効に働くケース、そうでないケースをこれまで見てきました。

それではどのようにすれば「解き直し」が有効に働くのか、シチュエーション別に考えてみましょう。

 

学校

おおよそ、ほとんどの学校では「解き直し」についての具体的な指示は与えられません。

その場合、「解き直し」が有効に働くケースは学習意欲が非常に高く、かつ精神年齢が高い生徒に限定されるでしょう。

また、上記条件を満たした生徒の中でも自分なりの「解き直し」の方法が既に確立されている生徒に限定されるはずです。

つまり、学力的にも精神的にも成熟している生徒は、特に指示を受けない環境でも更に学力を伸ばしていくことが出来るということです。当然のことですね。

 

大手集団授業塾、予備校、映像授業

授業で扱っているテキストの内容について、具体的な復習の仕方を指示されます。

このケースでは、指示をしっかり守ることが出来る自己管理能力が高い生徒には有効に働きます。

一方、集団授業塾や予備校では、個々の学習内容を十分に管理することが難しくなるため、自己管理能力が乏しい生徒は適切な復習を行えず、成績が伸び悩む結果になることが往々にしてあります。

 

⑧に続く…

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