正しい過去問への取り組み方①

以前、大手の中学受験塾に手伝いに行ったことがある。

そこでは、12月から過去問演習を行うのだが、そのやり方というのが

・約10人の生徒が同じ学校の過去問を解くが、実際にその学校を受ける子は2人だけ

・授業時間内に実際の試験時間を使って解かせている(つまり、問題を解かせているだけなのにお金をとっている…)

・テスト終了後、担当講師が生徒を30分ほど待たせて採点

・その後、全ての問題を解説するが、授業時間に制約があるために超駆け足で解説

・解説を聞くまでもなく理解している子が2人、明らかに解説を理解できていない子が8人

 

そして授業終了は自宅でも過去問に取り組ませるが、その時は

・コピー取りは保護者(コピーをとらずに過去問に直接書き込んでしまうケースも…)

・わからないところはさっさと諦めてしまい、実際の試験時間の半分ほどで終了。当然、空欄だらけ

・解答を写してくる生徒も(塾でもう一度解かせてみると全くできない)

・採点は保護者または本人(記述問題の採点基準は当然わかりません)

 

「これじゃあ、受かるものも受からないよ」と思ったし、同時にその塾に通っている子がかわいそうになった。

あの子たちは、塾が最善のやり方をしてくれていると信じているのだろうから…

コメントを残す