正しい過去問への取り組み方④

AI時代の新リスク——「本人の力」が見えなくなる

近年は小中高生、大学生まで課題に取り組む際にAIを使うことが珍しくありません。

過去問でも、解答生成、途中式の成形、解説要約などが簡単にでき、答案の見栄えは良くなります。

しかし本番で必要なのは、初見の問題を自力で処理する力です。

AIが混ざると「どこまで本人の思考か」が見えづらくなり、指導も家庭の判断もズレます。

AI自体が悪いのではなく、過去問は本来「弱点の診断ツール」。

診断にノイズが入ると、対策の精度が落ちます。

 

 

直近年度の「答え暗記」は危険——出るのは“類題”である

子ども(そして素人の保護者も)は、昨年・一昨年の過去問の答えを必死で覚えようとすることがあります。

しかし、知識系の問題で、前年・前々年と同じ設問が出ることは100%ありません。

出題されるのは、数百・数千ある類題のどれかです。

つまり必要なのは「その答え」ではなく「その答えに至る型(考え方・知識の使い方)」です。

暗記は短期的に安心感を与えますが、初見の聞かれ方に対応できないと本番で崩れます。

過去問の目的は、答えを覚えることではなく、類題にも通用する武器を作ることです。

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