やる気よりも大切な「やる力」
「やる気が出ないから、できない」
「やる気が出ないんです」
子どもたちから、そんな言葉をよく聞く。
まるでそれが、すべてを正当化する魔法の言葉のように。
確かに、やる気があるときの行動力はすごい。集中力も高まるし、能率も上がる。
でも、「やる気がないからやらない」という理屈がいつの間にか許される空気があるとしたら、少し怖い気もする。
免罪符としての「やる気」
本来、「やるべきこと」と「やる気」は、別の問題のはずだ。
やる気があってもなくても、やらなければならないことは存在する。
けれど今は、やる気がないことを「やらない理由」にしてしまう傾向がある。
まるで「やる気がない自分」には何も責任がないかのように。
そこには、自分の意思で行動を選ぶという、ある種の「覚悟」が抜け落ちている気がする。
やる気がなくても、人は動ける
そもそも、人間はそんなにやる気に満ちて生きているわけじゃない。
面倒なこと、気が進まないことに向き合いながら、それでもなんとかやっていく。
それが日常だろう。
だからこそ、「やる気がないな」と思いながらも、とりあえず机に向かってみる。
そんな“自分との折り合いのつけ方”を学ぶことのほうが、ずっと大切なのではないだろうか。
やる気に左右されない「やる力」を、今こそ育てるべきかもしれない。

