正しい過去問への取り組み方③
大手塾の授業内過去問演習が「合格力」になりにくい構造
以前関わった大手塾では、生徒10人ほどのクラスで、取り組んだ過去問の学校を受ける子は2人だけ。
それでも授業内で同一校の過去問を本番時間で一斉実施し、終了後は採点待ちで30分、そこから全問解説に入ります。
しかし授業時間には限りがあるため、解説は駆け足。
理解している子2人と、分かっていない子8人が同じスピードで流れて授業終了になります。
「過去問をやった」という経験は残っても、弱点補強まで到達しにくい——これが集団運用の弱点です。
自宅での過去問演習が崩れる典型--空欄・甘い採点・答え写し
自宅演習はうまく回れば強力ですが、仕組みがないと崩れます。
コピーは保護者、採点は保護者または本人。
時間を本番の半分ほどで切り上げ、空欄だらけで終わることもあります。
空欄の原因(時間配分、典型不足、読み違い)が分析されないまま次に進むので、失点が固定化します。
さらに厄介なのが「答えを写す」こと。
点は取れたように見えても、塾で解かせると再現できない。
家庭で「見かけの達成」が増えるほど、合格から遠ざかることがあります。

