「できてよかった」その安心、本当に正解ですか?①

塾の広告で、
「塾でやったのとそっくりの問題が出たのでできた」
という体験談を目にすることがあります。結果が出たこと自体は喜ばしいことですし、保護者として安心する気持ちもよく分かります。

ただ、この言葉が示しているのは、「考えて解けた」ではなく、「見たことがあったから解けた」という学びです。短期的には成果が出やすい一方で、問題が少し変わっただけで手が止まってしまうことも少なくありません。

本来、学力とは初めて見る問題に対しても、自分の頭で考え、対応できる力のはずです。にもかかわらず、「似た問題を当てること」を成功として強調する姿勢は、生徒の思考力や自立を育てる方向とは言いにくい面があります。

分かりやすい成果を示すことは、塾にとって都合が良いかもしれません。しかし、それが続くほど、生徒は「考える力」を身につける機会を失っていきます。大切なのは、できたかどうかよりも、なぜできたのか。その視点を欠いた学びは、長い目で見ると生徒のためにはならないのです。

「塾でやったのとそっくりの問題が出たからできた」という学び方は、一見すると効率的に見えます。しかし、この学習が続くと、子どもにはいくつかの大きなデメリットが生じます。

続く…

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