2018年東大入試 英語・数学(理系)・国語(理系) の分析
【英語】
1⃣標準 いつもの東大の要旨要約。(B)で15~20語のワンセンテンス要約問題が新登場、「いや早稲田文構かよ」と解きながら思わずツッコミを入れたくなる。東大も新しい受験への舵取りを始めたということだろうか。
2⃣標準 自由英作はジュリアス・シーザー、ありきたりだが自分というものは他者から見たものだ的なことを書いておけば良いのではないだろうか。そして20年ぶりの和文英訳復活で吃驚したが、自由英作文しか勉強したことがないなどという受験生はそうそういないので何も問題はないだろう。
3⃣リスニングなので知りません。
4⃣標準 常々、東大は国立大学の中で最も英単語が簡単(難単語はリライトされるため)なので読めないのが君が今まで習ってきたことを使いこなせてないからですよ、などと言いながら英文和訳問題を生徒に出したりしているが、まさかmammalという単語は「哺乳類」を意味している、なんて一文が付されるとは思わなかった。民間の英語検定を入試に用いる方向に進んでいる昨今の受験情勢だが、単に単語をたくさん知っていればいいというものではない。一定以上の語彙力は当然必要だが、高度すぎる語彙力を要求される検定が用いられないことを切に祈る。
5⃣標準 さっきから標準しか書いてないですが、今年は設問形式が少し変わっただけで標準だから仕方ないんです。語句整序問題が久しぶりに登場。
【数学(理系)】
1⃣易 導関数の符号の扱い。確実に完答しておきたい問題。
2⃣標準 整数。(2)は具体化してしまうのが一番簡単な解法だろう。
3⃣やや難 独立変数の扱い方について。二大予備校の講評では標準になっていたが、受験生の現実としてはこれが合否を分ける一問ではないだろうか。
4⃣易 3次方程式の解の配置。多分、記念受験の人以外ほとんど落とさない問題。
5⃣難 範囲の限界が難しい。部分点狙いが妥当というところではないだろうか。
6⃣難 立体の共通部分。前半に取り組みやすい問題が集中しているため、単純に時間切れで最後までたどり着けない受験生も多いと思われる。
【国語(理系)】
1⃣やや易 いきなり素粒子の話から始まってテンションが上がる、文章が読みやすい。解いていたときに「蓋」が出てこなくて焦ったなどという事実はないですよ?(スマホって怖いなあ…)
2⃣標準 太平記からの出題。現代語訳に手強い問題があった。
3⃣標準 東大の漢文という感じ。あらゆる問題に言える当たり前のことだが、きちんとリード文を頭に入れておくと解きやすくなる。
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