辞書を引かない子供たち①
英単語の意味を覚えてはいるけれど、それがどういう意味なのか分からない、と言った事例をよく見かける。
つい最近あった例を挙げると、「rhetoric」という単語に対して「修辞法」という訳語を答えることは出来る。
しかし、「じゃあ『修辞法』って何?」という質問をすると答えられないのである。
当然これでは訳語がわかったところで、その英文がどういう意味かを理解することは出来ないのだが、そのことに対して何も問題意識を感じていない生徒が非常に多い。
また、当然これは現代文でも発生しており、わからない言葉があるにも関わらず、その言葉を推測して解こうとする。
無論、入試問題では未知の言葉に遭遇するという機会がほぼ間違いなくあるため、この言葉の意味を推測する能力というものは育てなければならない。
しかしこれを意識的に行っているのであれば良いが、大多数の場合はただ「怠惰」であるが故に行っているに過ぎないのである。