古文をちゃんと勉強しよう②

とは言え、全ての文法事項を網羅するというのは限られた時間の中で学習している受験生には厳しいというのが本音でしょう。

 

実際問題、最も古文の配点割合が高い私立文系の受験生でさえ、3科目のうちの科目に過ぎない国語の半分(多めに見積もって…大学によっては1/3程度)

 

つまり全体の1/6程度に過ぎません。

 

国公立大の理系で古文を使用する方は5教科8科目、約1000点のうちの50点に過ぎません。

 

そこに膨大な時間を割くわけにはいかない、なるべく楽に済ませたいはずです。

 

(まあ、国公立理系を目指す受験生は共通テストが大切になってくるケースが多い上、国語に不安を抱える生徒も多いので、私立文系よりも古文に対して真面目に取り組んでいる場合も多いのですが)

 

 

では、どこに力を入れて、どこで手を抜けばいいのか。これを考えてみましょう。

 

まず、力を入れなければならない1つ目は「助動詞」です。

 

最も有名な古典文学作品の1つである「源氏物語」は全54巻(源氏五十四帖と言います)ですが、東大の教授がこの超~長い作品を全て品詞分解したところ、大体40万語あり、そしてそのうちの約半分は助動詞と助詞だったそうです。

 

じゃあ助詞も力を入れなければならないのか、というとそうではありません。

 

実は助詞についての理解は入試問題でそこまで詳しく問われることがまずありません。

 

何故かというと、助詞は多くが現代日本語で理解できる範疇であり、そこから逸脱するような例外事項が限られているからです。

 

ついでに言うと、活用もないので出しても問題としてあまり「面白くない」というのも理由の一つかも知れません。

 

時々、そういった文法問題で合否が分かれてしまうようなレベルの大学では出されますが、あなたが一定以上のレベルが高い大学を受験するのであれば、まず出題されないと考えて良いでしょう(そこは過去問を見て判断してください)

 

続く…

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