選択問題への取り組み方 ~消去法で消えるのは君の未来かもしれない~①

国語(や英語の長文読解も)の選択問題を解答する際、選択肢を見てから考えてはいないだろうか。

また選択肢を決めきれなかった際に、どれを選ぶかを「選択肢同士を見比べる」ことで決めていないだろうか。

こうした方法は、完全に誤った解き方だと言わざるを得ない。

学校の定期テストや、易しい問題であれば通用するかもしれないが、本格的な入試問題などレベルが高い設問には対応できなくなるだろう。

この理由を説明するために、まず入試問題などで選択問題がどのように作られるかを説明しよう。

入試問題では問題を作成後、まず正解の選択肢を作る。

つまり作問者が「自分が作った問題に対する正解の記述答案」を作成するのである。

そしてその次にダミーの選択肢を用意するのだが、この際に正解用に作った選択肢に対して「因果関係をずらす」「時系列を逆にする」「難しい語の言い換えを違ったものにする」など、様々な方法を用いて誤答を作る。

この際、レベルが低い問題は「正解とは全く関係ない場所から作る」という方法を用いられることが多い(これが消去法で解けると思ってしまう理由①)

因みによく「選択肢を二つまではしぼれたけど、最後どっちか迷って間違えました」なーんていう生徒がよくいるけど、これは当たり前。

だってあなた考えてみてよ、そんなたくさん嘘吐ける?

正解に対してわざと間違えた選択肢を作らないといけないのに、そんな上手な嘘をいくつも思いつくわけがないでしょう?

普通は上手いダミーの選択肢は作れても一つか二つ、だから二択までしぼれても正解出来なかったっていうのは、本当は惜しくもなんともないんですね。

それなのに本人は惜しいと思っている、だから解法を変えなければならないとも思えない(これが消去法で解けると思ってしまう理由②)

レベルが高い問題ほど、この最後の二択は簡単にしぼれないようになっているので、せっせと選択肢を見比べて消去法で考えようとすると時間だけが過ぎていく…消去法は早く卒業しよう。

続く…

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