英検〇級に合格≠英語ができる③
英作文を正しく行える
まず英作文には条件英作文と自由英作文の2種類があります。
条件英作文は、設問で提示された日本語の文を正確に英語に翻訳するものです。
一方、自由英作文は与えられたテーマについて自分の考えを自由に英語で書くものです。
どちらも「英語ができる」の条件には必要なものですが、まずは条件英作文ができていることが大切です。
英訳する内容が決められている条件英作文の問題では、「この文法を用いて訳して欲しい」というメッセージが明確に込められて問題が作られています。
また、和訳以上に構造への理解が求められるため、レベルが上がると「何となくこんな感じ」で作文することはできません。
リアライズにも入塾時点で英検3級をもっていながら、中1の英作文すらできないという生徒が数多くいました。
英語ができるかどうかの判定には最適と言えるでしょう。
一方、自由英作文は書く内容やテーマを決める、論理展開を考えるといった難しさが伴います。
入試対策では「何を書けば良いかわからない」「指定語数に届かない」といった悩みを抱える受験生を多く見てきました。
しかし、これらの原因は本質的には英語の学力にあるわけではなく、日常的に様々な出来事に関心をもってふれていないことにあります。
逆に上記のように書くテーマに困らない生徒にとっては、自由英作文は条件英作文よりはるかに易しいと言えます。
何故なら、条件英作文のように英訳を行うために必要な文法や英単語を指定されていないため、自分が書き易い内容を選択して書くことができます。
もちろん最低限の自分が書きたいことを英訳する能力は求められますが、今回の趣旨である「英語ができる」については条件英作文を行う能力の方が重要でしょう。

